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建築の - 分離発注の値打

2004年4月7日(水)

コーポラティブハウスコーポラティブハウス


コーポラティブハウス


いよいよ、コーポラティブハウスがスタートしました。神奈川県の会員さんが中心になって『コーポラティブハウス研究部会神奈川』のHPができました。神奈川県の会員さん全て参加のようですから、ここまで話をまとめるのは大変だったと思います。
http://www.geocities.jp/cooperativestyle/

コーポラティブはかなり関心の高い建設方式のようです。60名弱の方の申込があったようです。特に都市部の若い年代の方が多かったです。

バブルが崩壊し、土地神話が崩れたとはいえ、まだおいそれとはまとまった土地を手に入れるのは大変です。デベロッパーは200坪くらいのまとまった土地が手に入ったら、50坪くらいに分けて土地2500万・建物2500万の5000万程度の建売を、ミニ開発して売るのだそうです。

もちろん建物の配置も工夫します。建売だからできます。お互いのプライバシーが守れてしかも画一的でない、全体のバランスを考えた配置や設計になっています。5000万円とういのが都市部で家を持ちたいと願う人の資金の目安額みたいになっているそうです。

コーポラティブハウスは、そういった都市部のニーズにあった方式だと思います。どうしても一戸建てまでは資金的に無理、マンションでは希望の間取りを探すのも難しいし、どんな人がご近所さんになるか判らない。間取りは自分にあったものにしたい、ご近所さんは自分のほうから選びたい。コーポラティブだと実現しそう。

この方式は、入居者が共同組合をつくりまず土地を購入します。そして共同の建物の中にそれぞれ自分の居住区画を決めて間取りを計画していきます。プランができたら実際に建てる建設会社にお願いして竣工させるのです。

オープンシステムは、このコーポラティブハウスに向いています。計画の段階から、複数の施主と複数の建築士がプランを練る必要があります。資金を出し合った建築費が全体の建物に見合った金額になるのかの調整も必要です。施工は分離発注し透明なコストのまま進めていけます。唯一不向きなのは、土地購入に関する部分です。

オープンネットがこの難しい土地購入に関する部分をサポートして、より良いコーポラティブ事業の運営ができるようにしようという計画もあります。オープンシステムがコーポラティブに向いている、といっても単独の事務所ではできません。複数の事務所が協力しながらでないと完成させるのは難しいでしょう。今回の神奈川会員さんたちの取り組は、まさにもうそこまでクリアできそうな勢いです。

各地でいろいろな取り組みが始まっています。関西は新しい自治体制に移行しました。北陸は山田さんを中心に受託に向けての共同組合的な試みがされてます。東海はそれに習って取り組み始めています。

本間さんのCPD研修会が活性化のきっかけになったようです。これからは、オープンシステムを実践している人がどんどん会を変えていくんでしょうね?神奈川もコーポラティブをきっかけにブレイクすると思います。

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