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建築の - 分離発注の値打

2004年4月14日(水)

竣工式竣工式


竣工式


家が完成したとき、オープンシステムで建てた場合、竣工式ができます。これは、請負方式ではまねできないことです。なぜなら、それは本当に工事をした職人さんを招待できないからです。呼べても工務店の関係者かハウスメーカーの担当者か・・・。いづれにしても、職人さんは呼べません。

実際に現場で汗水流して働いてくれた人たちなのに、『造ってくれてありがとう』と言えません。これから何年も、我家を診てもらわねばならない人たちなのに『これからも宜しくね』と頼むこともできません。ほんとうに頼りにしたいのはこの人たちなのに・・・です。

オープンシステムは、竣工式ができるのです。大工さんや左官さんや電気屋さんや水道屋さんや、本当に感謝したい人だけ呼んで、感謝の気持ちを伝えられるんです。これからも宜しくお願いしますと頼んでおける機会があるのは良いことです。

それで、無理強いはしませんが、建築主には竣工式を勧めます。新居に呼んでご馳走でもてなすのは大変かもしれませんが、それ以上の収穫もあったりします。

『我が家の担当・○○設計士はこの竣工式を開きたがります(笑)。新居にて工事関係者〈代表者)にお集まりいただき、酒席を設けるのです。今後、なにか不具合が出たら、直接やりとりもできるように顔つなぎ、そして工事関係者のみなさんに、こんな家が出来たのだ!というお披露目も兼ねているようです。
笑いの絶えない楽しい席で、現場の本音が垣間見えました。建築前にこんな席があってもよかった・・・と個人的に思いました。「システム(アイデア)」が立派でも、それを実践するのは「人」。そんな当たり前だけど忘れがちなことに気づかせてくれた会でした。(・・・っておい、ほんとは、始まる前に気づきたかったよ!)』

ある建築主のHPから見つけました。そうですよね。家を作るのはやっぱり人ですよね。始まる前に気づきたかったっていうのは、そうかもしれません。施主さんと職人さんは契約を交わした同士。契約会のときに顔あわせたっきり、竣工まで何の交流もないというのはおかしいかも?

本来は、こうしてああしてって気軽に頼めるような関係が望ましいのかもしれません。職人さんも直接頼まれた方がいいに決まってます。元請から施主とは口をきくな!工事のことはしゃべるな!なんて言われるのはおかしいです。建てたい人と建てる人の間に割って入ってて、そんな命令をするのは家づくりにとってマイナスの行動ではないでしょうか?

私たちOS建築士の仕事はマネージメントです。施主に業務を委託されて仕事を進めます。施主と職人の当事者同士の関係をマネージメントすることも必要な業務だと思います。竣工式は、その関係を築く上でとても有効なものと考えます。

写真はある竣工式のスナップです。施主さんと一緒に専門工事会社さんが自分の工事したところでそれぞれ一緒に写真を撮りました。施主さんの真ん中に挟まって写っているのが職人さんです。心なしか真剣で緊張した面持ちですね?自分のやった仕事を建築主と一緒に記録に残されました。これからもよろしくお願いします。

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