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建築の - 分離発注の値打

2004年4月20日(火)

決意表明決意表明


決意表明


4年前、長崎で山中設計のHPを見て、とても感動しました。建築士が生き残れるのはこれしかない、と思いました。

前の職場は、採石場の親父が金に物を言わせて、つぶれかけた設計事務所と土木会社と建材店と工務店を吸収合併して立ち上げた会社でした。吸収合併の際、社員はほとんど退職し、会社の殻が残った状態だったようです。

私も含め、住宅の建築などは初めてという人材ばかりの中で、4棟建てました。社員の自宅とはいえ、仮設と基礎は、土木会社がやりましたが、これまで道しか作ったことがないようでした。電気と水道は、建材店が建設業の許可をとってやりました。大工工事は、吸収された工務店の社長がやりました。もう何年も現場から離れている人でした。

そんな状況の中、営業・設計・現場監督全部一通りやりましたが、いちばんつらかったのは、会社にむりやり言わされるうそや、見積操作でした。本当のことは言えない、金額は水増しして当たり前でした。

2番目につらかったのは、実績も先輩もいないという環境でした。確認申請も、工事届けも、公庫申請も全て始めてで、以前の資料があるわけでもありません。聞ける人も当然いません。

住宅建築ってこんな世界なんだ、こんなこと続けていたら、とんでもないことになってしまう、なんて思っているところに、『オープンシステム』を見つけて、飛びつきました。

精神的にもまいっていたのも事実で、オープンネットで採用するという社長のお言葉も、少し現場を離れたいという気持ちもあり、志願しました。が、4年も離れることになるとは思いませんでした。これも途中で逃げ出した罰だと思いました。

山中設計の『建築革命』は、建築士の復権と既存の建設業界への挑戦、といったとても魅力に満ちたものです。施主に対してもオープンで隠す必要がありません。多数の実績があり、熟練したスタッフが大勢おられます。

山中設計という米子の一設計事務所が1992年から走り始めた『オープンシステム』への挑戦に、心を躍らせ、現状の自分を奮起させ、同じ挑戦をしたいと願うのは、私だけではないはずです。他の会員さんたちも結構いると思います。

そんな皆が羨むような環境、山中設計にいよいよ籍をおけることになって、舞い上がってしました。『オープンシステムを検証したい』とえらそうなことを言ってしまいましたが、言葉が違いました。正しくは『オープンシステムを学びたい』です。

こんな歳で、こんな経歴で大変申し訳ありませんが、新人です。早く仕事を覚えて、事務所や建築主の役に立てるようなOS建築士になるよう努力したいと思います。今後とも宜しくお願いします。

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