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建築の - 分離発注の値打

2004年6月4日(金)

広島CPD広島CPD


広島CPD


広島CPD第2クールに行きました。

講師は鋒山さんです。
鋒山さんさんは、施工畑あがりのちゃきちゃきの技術者系建築士です。ゼネコン時代の現場管理能力を生かして、独立後初めてOSで大型物件を竣工させました。現在は、寺子屋でこれまでの現場管理のノウハウを惜しみなく他の会員さんに伝授されています。

講義の内容も現場管理中心の話が主でした。
『現場のゴミは専門工事会社の責任で処理してもらっている』ということです。このあたりからも施工畑ゼネコンたたき上げの鋒山さんらしい考えが伺えます。工事については元請が責任を持つのがあたり前。OSでは元請はそれぞれの専門工事会社です。ゴミの片付けもできないでどうしていい仕事ができようか?建築工事に対する厳しい姿勢を感じます。

山中設計は、コンテナ4杯分は見込んで見積計上しています。木工事を材料支給で行っているからです。材料を支給する関係上、大工工事にでるゴミは支給する建築主側の責任と捉えています。

山中設計も以前は材工込みで木工事を発注していたそうですが、やり直しや追加工事が入った場合、在庫の安い材料で代替されることが起こるため材料は支給するようになった、とOSの生字引蔵本さんは言います。こちらは、OSという新方式に柔軟に対応してきた歴史を感じます。

くしくも広島CPD第一クールは、意匠系建築士の旗手・本間さんでした。
本間さんの講義は、全般的に着工前までの計画積算業務が主でした。本間さんは、現場に行っても掃除しないと言われます。建築士側からCMrを取り込もうとしています。工務店の現場監督は現場の掃除をしますがピュアCMrを建築士の業務の延長で考えた場合、そこまで拡大解釈する必要はないとの考えです。確かにそれは現場の必要経費として誰かの手間賃に計上されるべきもので、監理者の仕事ではないはずです。

OS会員は、大まかに分けると、このお二方に代表されるような技術者系建築士と意匠系建築士に分かれます。そしてOSを管理側と監理側から解釈しようとする流れです。日本式CM=オープンシステムとなった場合、果たしてどちら側の流れが主流となるのでしょうか?少なくともアメリカにおけるCMrとは異質のものになることは間違いないでしょう。

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