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2004年6月6日(日)

古民家改築古民家改築


古民家改築


日吉津村で古民家改築が始まりました。

大規模な改造を見るのは初めてです。築100年はたっていようかという古民家です。柱や梁は地松、土台はヒバ、納屋のなんでもないところまで松の板が貼られていると、見学に来られたイワサカ社長が言われてました。昔は、贅沢なつくりだったんですね。これだけ大掛かりなリフォームは滅多にでないから見に来た、とイワサカ社長。

床をはいだ下は大きい束石がごろごろあります。この石が家を支えてたんですねぇ。中にはセメントらしきものもあるけどそんな前からあったっけ?と戸野さん。確かに良く見るとセメントの束石が使われています。

ほとんどの床・壁が取り払われて、黒光りする構造材がむき出し状態です。こっちは下がっててあっちは上がってるというところがあちこちに見られます。大工さんはこれを修正しながら施工していくんですね。すごい職能です。

古民家再生の旗手は石川の瀬戸さんです。先日の大阪CPD、聞きにいっとけば良かった。すごいお宝話が聞けたことでしょう。突然のこういったリフォームもこれからは出てくることでしょうし、次の機会を逃さないようにしなければ、と思うのでした。

壁がまだできていない現場は、風通しも良くて明るいです。このままでいいのにといつも思います。昔の家は皆そうだったんですね。内と外を完全に仕切るのではなく、障子と縁と雨戸で曖昧に分けていた。障子が内壁で雨戸が外壁で間に挟まれた縁は内でもあり外でもあり、緩衝部分となり熱や光を和らげていたんですね。

改築は新築よりもかなり難しいと聞いてます。施工もそうですが、問題は見積りです。剥いで見ないとどうなっているか判らない。でも剥ぐ前に見積りを出さねばならぬ。じゃ、安全率を見て高めの設定にして出しとこう。となるのが改造だそうです。

これも一括請負の弊害でしょう。工事を始める前に請負金額を決めなければならないからです。請け負った以上は、中がとんでもないことになっていたからといって、追加料金をいただけません。請け負った金額の中で調整するのです。現場監督は胃が痛くなることでしょう。実行予算よりもオーバーするのは見えている。

こんな経験からの知恵で改築の場合は高い見積設定にせざるを得なかったのでしょうけど、何事も無く終わってしまったら、浮いた安全率分のお金はどうなるのでしょうか?工務店へのボーナス?でしょうか。

オープンシステムは出来高払いです。工事の実費だけが支払われます。でも改築には、建築主の理解が必要です。新築とは違いリフォームは何が起こるか工事にかかって見ないとわからない。見積もり違いで変更が起こっても増額分を負担してもらわなければならない。その代わり余計な支払いは発生しない。『価格の透明性』とはこのあたりのことを指すのだ、との広報が必要なのだと思います。

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