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建築の - 設計の価値

2004年6月14日(月)

7つのプラン7つのプラン


7つのプラン


N邸の第2回目の打合せです。
1回目の打合せのときに、所要室や希望のデザイン・間取りなどは聞きました。2回目はそれを元にプランを提案するときです。

山中設計では初めてのプラン提案には、スタッフ全員が参加します。7名のスタッフが、それぞれプランを持ち寄って、担当者に渡します。担当者は打合せのときにこの7つのプランを建築主にみてもらって、打合せします。

社内コンペというわけではありません。あくまでも建築主が思い描く家を形にあらわすため、思考や選択の範囲を広げるのが目的です。ですから、キープランになるものも確かにありますが、このプランのキッチンがいいとか、階段から2階に上がっていく感じはこのプランを採用したいとか、でてきます。

今回7つのプランが集まりましたが、おもしろいことにどれ一つとっても同じ感じのものはありませんでした。受託前業務で聞き取り調査した調書や所要室などの希望は同じように伝えてあるのに、良くぞここまで違うもんだ、と思います。やはり建築士は皆個性的です。

でももし独りで7プラン考えたならば、ちょっと違えただけの似たりよったりのプランになるのではないではないかと思われます。それ以前に7つもプランを考えること事態とんでもなく大変だという気がします。

スタッフの多い山中設計だからできることです。建築主も、こんなに違うプランをいくつも並べられると、結構思わぬ間取りに出会える可能性も高くなると思います。

設計だけをやっている事務所は、プランが命です(務めたことが無いので良くはわかりませんが・・・)。この命の創造時に運悪く建築士と建築主の感性が合わないことが判明したら、双方ともに悲劇です。ことごとく思考がぶつかり、ライフスタイルが制限され、どつぼに追い込まれることでしょう。やはり感性の会うもの同士が一番良いと思うのですが、そうはうまくいかない場合が多いようです。

オープンシステムは、関わり方が深いのが良いのだと思います。OS建築士と建築主は、設計だけの付き合いではありません。積算関係の建築資金に関わる業務もします。着工したら管理業務もします。竣工後も、税金対策や外構工事に関わる場合もあります。

あるときは建築士、あるときは商社マン、あるときは現場監督、掃除人、またあるときは税理士、会計士・・・。7つのプランのように、思わぬ場面で思わぬ出会いがあるのだと思います。できればどの場面でも信頼されるOS建築士になりたいものです。

東に間取りに悩むひとあれば行って線を引いてやり
西に遅れそうな人あれば行ってもうそろそろだからと準備を手伝い
南に資金に苦しむ人あれば行って心配しなくてもいいと言い
北にもめてる人があれば元請なんだからやめろと言い
日照りのときは垂幕をおろし
台風の夏はおろおろ養生し
皆にCMrと呼ばれ
ほめられもせず 苦にもされず
そういうOS建築士に私はなりたい。

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