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建築の - 設計の価値

2004年6月22日(火)

JWCの勉強会JWCの勉強会


JWCの勉強会


『土井さんは、JWCはよくご存知ですか?』
・・・。
『いや、でも私よりはご存知でしょう?』
・・・。
『結構困ってるんですよ。周りに誰も教えてくれる人がいなくて、皆ワードやエクセルは知ってるんですけど、CADとなるとねぇ。』
・・・。
『そうなんですよ、少しの事なんですよね?本は買ったんですけど、どうもわかりにくくてねぇ。』
・・・。
『それでいいです。もう、夜でも休みの日でもなんでも、時間が取れるときで結構ですから。いやぁ、助かります。』

ということで、JWCの勉強会となりました。JWCはDOSの時代に使っていましたが、何しろ、6年くらいのブランクがあり、しかもWIN版に変わってからは、手を付けていませんでしたので、ほとんど知らない状態です。こんな状態で教えるなんてオコガマシイことなのですが、強引な押しに断りきれませんでした。

写真右が主催者のMさん。左は巻き添えをくらった蔵本さん、でも結構乗り気でした。JWCは前から覚えたかったとか。四角形を書いて、複線を引いて、寸法はこうしてああして・・・、と初心者3人であーでもない、こーでもないと初歩的なところからのスタートでした。

○○さんは、私よりか7歳くらい若い○○建具店の二代目。最近、CADでデータを渡されることが多く、何とかJWCを使いこなせるようになりたいのだそうです。よくよく話を聞いてみると、元請の工務店にかなりご立腹の様子。

『この工務店がねぇ、今度若いの入れたんですよ、23〜4くらいかな?』
・・・。
『そうそう、それがすぐ現場監督ですよ。この前なんか、測りに来いっていうからいったら、その場で打合せして、5日後には入れろ!ですよ。デザインもなにも図面すらないいんですから、ひどいもんですよ。』

そんなもの?前務めていた工務店は、さすがに建具表ぐらいは着工前に出していました。現場で初めて打ち合わせて、図面無し工期無しでもやらせることができると考えつくのがそもそもおかしいですし、そのような悪条件でも仕事を請ける下請業者の立場というものもおかしいですし、というかこういう取引が成立しても良いものなのでしょうか?

工務店には『実行予算』という、絶対守らなければならない裏の予算があります。建具の実行予算もあるはず。現場監督はその予算でやらせることができるとふんでいたのでしょうか?事前に確認もなしで、突然いっても大丈夫だろうということでしょうか?まるで自分の会社みたいです。そこには会社同士の付合いというか、仕事上の礼儀みたいなものが感じられません。

建具店さんも、そんなの請けなきゃいいのに、それで十分な仕事ができますか?工期もなくて、突貫工事になりはしませんか?十分な報酬がもらえず、困りませんか?でもそれでも、仕事を請けなければやっていけないんですよね?なんたる現実でしょう。

少し前、中堅ゼネコンの下請設備屋さんが、そのゼネコン本社前で焼身自殺した事件がありました。どうやりくりしても赤字になるような仕事を、元請のゼネコンは平気で出してくる。やれば赤字になるのはわかっているが、やらなければ会社が廻らない。そういう現場をいくつもやっていくうちに、どうにも立ち行かないところまで来てしまったというのが原因だと報じられていました。

景気が良いときは、多重下請構造はその機能を発揮しますが景気が悪くなると、歪が生じます。その歪は大抵下のほうを襲います。十分な請負金額がもらえず、値切られて請け負った工事では、元請に近いほうはまだいいですが、だんだん下になると残ってきません。こんな金額じゃ、材料代しかでない、ような工事をどうしてさせられるんでしょう?

『それでですねぇ、そろそろその工務店とも離れて、山中設計一本にしたいんですよ。』
・・・。
『えぇ、それはもう十分承知してます、オープンシステムだからそうですよね。』
・・・。
『ですから、金額的なことも相談にのらせていただきますし、他のところの見積もりが出たら、うちもそれにあわせることもできますし。』
・・・。
『そうですよねぇ。そこがオープンシステムの良いところだと思いますよ、ほんとに。』

○○さん、ほんとにオープンシステムをわかってもらえてますか?これはまだまだCADの勉強会を続ける必要があるようです。

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