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建築の - 分離発注の値打

2004年8月7日(土)

プロジェクトOSプロジェクトOS


プロジェクトOS


オープンシステムは、建築主が一時工務店の社長になり有能なOS建築士を社員として雇い専門工事会社に下請けに出して自社を建築するような仕組み、とよく例えられます。

♪かっぜっのなかのっすーばるぅ〜

当時、一時的に工務店をたちあげたばかりの建築主は、がんばっていた。
これから建てる自宅を何とかよい家にしようとがんばっていた。
しかし予算はそんなにない。
予算は限られてても精一杯の家を建てたいと、建築主は考えていた。
しかし建築はなかなか複雑だ。

どうしよう?これは困った。
がんばりたいけどどうがんばればいいんだろう?
暗礁に乗り上げたプロジェクトに、途方にくれた。
これはやっぱり独りじゃだめだ、にわか社長は気づいていた。
建築全般に精通する頼りになる相棒を探さないと・・・。
という想いが自分の中からこみ上げてくるのがわかった。

自社建築なのだから、自分の思いどおりの設計にしたい。
設計したプランを見積もれないと専門工事会社の言い値で工事が進んでしまう。
工事が始まったら専門工事会社間の連絡や現場の段取りをやらなければならない。
誰か自分の代わりにやってくれるそんな都合の良い多能工の職人はいないものだろうか?
と思案にくれていた。

なだたぁ〜るものぅをおぉってっ♪かがやぁ〜くぅものぅをおぉってっ♪

そのとき、OS建築士は、クライアントを探していた。
OS建築士は、建築主が専門工事会社に直接工事を発注できないか考えていた。
それができれば、建築は変わる。
需要と供給の正しいラインがこの業界にも生まれる。
それを達成するために、自分は建築主の相棒となって業務をすすめよう。
そんなことを考えていた。

設計から着工して竣工するまで最低でも10ヶ月はかかるだろう。
この間、建築主に雇ってもらえないだろうか。
雇ってもらえたら、建築主の思い描くプランが描ける。
直接見積もりをとって、コストコントロールへの道も開ける。
工事会社に分離発注して、図面どおりの建築を世に出せる。
そんな想いの日々が続いていた。

つーぅばぁめぇよー♪たかぉいそらっかぁらぁ〜

建築主がOS建築士を得たのはラッキーだった。

『ひょっこり現れたんですよ。
突然やってきて、雇ってくれ、でしょ。そりゃ誰だって面食らいますよね?
でもね、彼なしではこのプロジェクトは達成できなかっただろうと思いますよ。』

『確かに高いと思いました。
400万円でしょ?結構な金額ですよね。
でね、こう考えたんですよ。
月割りすると40万円だなぁ、人ひとり雇うのだからそれくらいは必要だろう。
それで、同じくらいのコストダウンができるんだったら、生産性も十分だ、ってね。』

へっどらぁ〜い♪てぇるらぁ〜い♪たびはぁまだっっおわらぁない〜♪

このシステムは、オープンシステムと呼ばれるようになった。
全国280あまりの設計事務所が参加し、年間400棟前後の着工数までに成長した。

住宅は、住むものが自由に造れるはずのものであるべきだろう。
建築主は、分離発注することで、その自由を手に入れた。
OS建築士は、住宅建築の復権を果たした。

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