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建築の - 現場の代

2004年8月30日(月)

くい打ちくい打ち


くい打ち


地番調査の結果、この現場は杭を打つことになりました。40本ほどの鋼管杭を打ち込みます。昔、田んぼだったのだそうで、5m程度打ち込めば支持層まで届くそうです。

今回は、米子の工事会社さんは負けました。どこに負けたのかというと広島の業者さんにです。わずかの金額の差だったと蔵本さんは云われてましたが、広島から交通費を使ってやってきて宿泊して、それでも地元の業者さんより安いのですから、立派なものです。

朝9時に現場で打ち合わせの予定でしたが、先に到着したのは、○○建設の監督さんと鋼管杭を運んできた業者さんでした。朝5時に起きて広島からやってこられたとのこと、お疲れ様です。それで、工事車両がエンジンのトラブルで遅れているそうです。

『今、○○のあたりで後1時間程度で到着するって連絡が入りました。遅くても9時半頃には着くでしょう。』

同じところから来るのになんで一緒に来ないのかな?工事部隊は違う営業所なのかな?と思いつつ、工事車両が到着。思ったよりも小さいです。住宅用の杭打ちですから、この程度なのかも知れません。

着くとすぐ、○○建設の監督と工事部隊の主任らしき人は打合せに入りました。蔵本さんが用意した図面を元に、まるで初めてのように打合せしています。遠いから現場での打ち合わせができなかったんだろうから、仕方ないよなぁ、と思いつつ、打合せ終了。

丁張りの水糸を引き直し、杭のポイントを地面に落としています。なかなか手際よく、しっかりとした作業です。『これまでの業者さんよりしっかり計るなぁ』というのが蔵本さんの感想でした。そうですね、しっかりとした仕事です。ヘルメットも○○建設のものです。工事車両にもちゃんと○○建設って書いて…ないですね?あれれ?

もしかして下請け?別会社?なのかも知れません。杭工事は確かに○○建設に分離発注しましたが、○○建設は××建設に下請けに出したのかもしれません。もともと、工事は独立した職人さんを抱えていてアウトソーシング的な方式を採っているのかも。

オープンシステムですから、幾つかの工事会社から杭工事の見積もりを取ったうえで競争入札で施工会社を決定しています。但し、その施工会社が、工事を下請けに出すのかはたまたアウトソーシングするかは、基本的に制約はありません。それで他より安い工事費でできるのであれば入札されてしまいます。

歴史の証人・蔵本さんは曰く。『昔は制服まで揃えてばれないように気を配って下請けさんを現場に入れてた業者さんが多かったけど、今は結構おおっぴらに下請けを使ってますよってわかるようにする業者さんも増えてきたことだし、ヘルメットだけでもそろえてくれてるだけ、いいんじゃないの』

多重下請構造は、仕事が十分にあるときにはその威力を十分に発揮できると思いますが、不景気になるとその歪から悪い方向に向かってしまう不幸な仕組みだと思います。

『自分が頼まれたのに、他の人に廻す』ことが無責任と捉えられない、歪んだ構造は、それがどんなにこの業界に必然のものであったとしても、是正されるべきものだと思います。

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