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2008年7月11日(金) ![]() ![]() ![]() ![]() | 大工さんの造った開戸事務所の改装の現場で、間仕切りのパーテーションを大工さんが造り終えた頃です。予算に関することで建築主と相談しているとき、パーテーションの開戸を大工さんに造ってもらえないか、という話になりました。 もともと、奥のほうにある倉庫の扉は、簡単な開戸でいいからということで大工さんに造ってもらいました。それを見られた建築主が、「こんなにきれいに仕上がるなら、表の目立つほうの開戸も造ってもらいたい」という要望でした。 大工さんに話したところ、「いいよ」と快諾してくれましたが、問題は建具屋さんの見積もり28,000円よりも安く出来るか?ということです。安く出来ないとVE提案の意味がありません。 大工さんの手間代が8,000円、レバーハンドルは建築主が近くのホームセンターで買ってこられた分で、鍵付きの6,000円相当のものです。戸の材料はパーテーションで開けた開口部のシナランバーコアが転がっていましたので、それをそのまま使ってもらいました。これが利きました。材料代がかからなかった分、半額以下に納まりました。 シナランバーコアは1200mm*2400mmの大きさで11,400円です。扉はこの半分くらいの大きさですので6,000円弱。捨てられるはずだった切れ端を大工さんに再利用してもらって建具を造ってもらったことが、コストダウンにつながったのです。建具屋さんが独自に仕入れた材料で新たに造ってもらうとこうはいかなかったでしょう。 オープンシステムならではのVEだと思います。大工さんが造る建具がどのような仕上がりになるのかを建築主自身が確認できたことも幸いしました。工事が進むと変更したくなる部分が出てくるのも必然です。変更に柔軟に対応することが可能なオープンシステムの特性もあったと思います。 建築主は、ドアクローザーも用意されていて大工さんについでにつけてもらいました。これで開閉時の音も静かになり、結構立派な開戸になりました。 | 分離発注の値打 (その他の体験ブログ) ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() | |||||||||||||||||||
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