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2008年10月17日(金) ![]() ![]() ![]() ![]() | 低温水床暖房インターネットは、住宅建築のやり方も大きく変えつつあります。 ネット上には多くの建築家の素敵なデザインが蔓延し、こんな風な材料の組み合わせでこんな具合に仕上がるのだという、サンプルが簡単に入手できます。 そして、いざそれを使ってみたいと思っても、普通は請負契約のため、施工に制約があって交換不可だったり、追加工事になって割り高になったりして、なかなか自由に取り替えられないものですが、CM分離発注だとそれが出来てしまいます。 ですから、CM分離発注の建て主にとっては、追い風が吹いているようなもので、昔ならば専門家でしか知りようのなかった玄人好みの材料も特性や長所・短所、使用例などを調べて、自分の好みに合わせて発注し、現場に支給できます。 『出雲郷の住宅』の建て主も、この追い風を利用して、宝の山のインターネットからいろいろなものを発注されました。 低温水床暖房もその一つです。床暖房はメインの暖房にしたいと建て主が最初から要望されていたもので、電気式のものより温水循環式のものがより好ましいということでした。 電気式の床暖房も、深夜電力を利用した蓄熱式のものを調べたり、三菱の温水式のものも調べましたが、どれもしっくり来なくて決め手に欠く、といったところでした。 ある日建て主からメールがあり、『これはどうでしょう?』ともらったのが、この富士環境システムさんの低温水床暖房『うらら』でした。 この『うらら』の特徴は、一般的な温水式床暖房が65℃〜80℃の循環水を使うのと違って、流す温水を低温水(40℃〜55℃)に抑えて、長時間の使用でも低温やけどを心配すが無いことです。 長時間座っていても肌との接触面が35℃以上にならないのです。その分構造を工夫していて、温水パイプに大きな銅版の羽が付いていて広範囲に熱を伝導します。そのためパイプを通常よりも大きくし、量が多く流れるようにしています。 なによりも建て主が気に入られたのが、無垢の床材をそのまま使用できる点です。普通の床暖房ならば床暖房専用の床材を使用しなくてはならないのですが、この場合低温水のため、いつも使う無垢の桧材でも使用可でした。 実際施工後の使用感も、じっと座っているとだんだん暖かさが伝わってくる感じで、無垢の桧の暖かさと相まって自然の気持ちよさが感じられます。床暖房って足の裏を直接暖めるので、ヒーターの暖房みたいに余計な温度がいらないのかもしれません。低温でも十分暖かいのです。 補助の暖房としてエアコンも入れましたが、昨シーズンはほとんど使うことなく済んだそうです。 熱源はエコキュートを利用して給湯との併用も可能なのですが、床暖房が広範囲のため容量が足りず、単独のヒートポンプ(三菱のエコヌクールピコ)を設置しました。 エコヌクールピコの工事をどこに頼むのか?建て主と良く協議しました。販売元に一括で頼んだ方が工事は安心ですが、メンテナンスは近くの業者のほうがすぐ対応してくれます。結果、単独の機械の不具合が起きたときのことを考えて、近くの工事店に頼んだ方がよいだろうということになりました。 これが見積的にも幸いし、床暖房一式で富士環境システムさんに見積もってもらった金額よりもエコヌクールピコを分離して発注するほうが、12万円も安くなりました。 | 建材の値段 (その他の体験ブログ) ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() | |||||||||||||||
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