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2008年10月20日(月) ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() | セルロースファイバー断熱『ダンパック』床下を気密にして室内として扱うか、基礎パッキンなどの隙間で空気が入れるようにして外部として扱うか、意見が分かれるところですが、M邸の場合、低温水床暖房を使用することが決まったので、建て主と相談して、外部扱いにしました。 低温水床暖房の循環パイプは、冷めないように断熱材で保護されていますが、それでも床下の冷気にさらされるとある程度の温度の低下は避けられません。 そこで床下の冷気に直接触れさせないように、基礎の上の土台・大引の間(120mm)に断熱材を充填して循環パイプを保護しようというものです。寒冷地、北海道などでは、床暖房の施工も頻繁で、その際にやはり同じように床下で断熱を取るのだそうです。調べてみると併用される断熱材はセルロースファイバーが多いのだと知りました。 セルロースファイバーは、古紙を細かく塵状にしたもので、綿屑みたいな形状のものです。この細かい繊維と、間に入る空気の層が何重にも重なって断熱効果と吸放湿効果を生みます。また、防音にも優れていて、防音室の壁や1階と2階の間の天井に入れて音を防ぎます。 施工は簡単で、壁や床ならば噴出してこないように、薄い布を張り、穴を開けてセルロースファイバーを注入していきます。天井や屋根裏はもっと簡単で上に吹き込んで積もらせるだけです。そのためリフォーム工事にも向いていてビフォーアフターなどで使われているのを何回か見かけました。 循環パイプを保護するのが大きな目的ですので、床暖房のパネルと吹き込んだセルロースファイバーが出来るだけ密着しないといけません。そこで、土台・大引きの下側に透湿防水シートを裏返して張り支えにしました。上に噴出し防止用の布を張って中にセルロースファイバーを注入していきます。ちょうど土台の厚み分120mmの断熱層ができるわけですが、その際すこし強めに吹いてもらって中央をもっこり膨らませておくと、床暖パネルとの密着度が増します。 壁・勾配屋根の断熱もセルロースファイバーで行いました。真夏ではありましたが、施工後は昼からの気温の上昇が少し和らぐような感じでした。 断熱効果もさることながら、ビックリなのはその吸音力です。まだボードを貼っていないので音が直接吸い込まれます。声が消えてなくなるような感じです。 施工はシステム・Eという北海道の業者にお願いしました。チャフウォールの販売元でもあります。 | 建材の値段 (その他の体験ブログ) ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() | |||||||||||||||||||||||
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