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建築の - 分離発注の値打

2008年10月22日(水)

電気工事の分離発注(1)電気工事の分離発注(1)

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電気工事の分離発注(1)


『出雲郷の住宅』が見積もり段階で予算内に納まらず、建て主と相談していたとき、割と大きい電気工事費を何とかコストダウンできないか、ということになりました。

電気工事は、全体の工事費の中でも大きなウエイトを占める工事です。これを分離して発注してみたら安くなるかもしれない、と建て主に持ちかけました。建て主も、『照明器具などは、ネットで気に入ったものを使いたいと思っていたので、電気工事店の価格と比べてみたいと思っていました。』とのこと。

そこでまず、照明器具の分離発注を検討しました。建て主から品番のリストをもらい、電気工事店に器具まで入った通常の場合と、建て主が器具を支給する場合と、2種類の見積もりをお願いしました。

ネットからは、照明.netのサイトで見積もりを採りました。このサイトは自称、「照明器具を最安値で販売する照明専門の格安インターネット通販店」というだけのことはあって、定価からすると5〜6割引きとかなり安いです。

品揃えも豊富で、松下電工・オーデリック・小泉・大光電機・東芝・ルイスポールセン・FLOSなど、22,000点以上とのことで、建て主も照明器具の選定に、このサイトを利用されたそうで、もし発注することになったらここにしたいと連絡をもらっていました。

電気工事店の見積もりは少し複雑です。幹線工事や電灯コンセント工事、照明工事などいくつかの中項目の合計が出た後、諸経費が載り、さらにそこから値引きをしてやっと出てきます。恐らく、官公庁の仕事も多いため、この最終の値引率を変動させて工事ごとに対応できるようにしているのだと思います。

たとえば定価12,390円のダウンライトは、明細には約71%の8850
円と記載されますが、これに諸経費12%がのり最後に値引きの33%が引かれます。8850円は最終的に
8850*(1+0.12)*(1-0.33)=6640円になります。

こういった計算を経て、照明器具全体の金額を出してみると。
メーカー定価:    937,393円(100%)
電気工事店価格:  508,496円(54.3%)
インターネット価格: 453,953円(48.4%)
という結果になりました。

約55,000円(6%)ほどネット発注のほうが安くなる旨、建て主と電気工事店に報告しました。電気工事店はメンテナンスも含めた金額なのでそこまでは下げれません、との回答でした。

建築主と協議した結果、約55,000円のコストダウンはありがたい、照明器具が壊れた場合は自分でメーカーに送るか新しくするかすれば良いのだから、ネット発注でいきましょう、ということになりました。



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