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建築の - 分離発注の値打

2009年6月15日(月)

言い得てるシステム図言い得てるシステム図

従来のシステム図従来のシステム図


言い得てるシステム図


イエヒトに載っているオープンシステムの新しいシステム図です。これまでの図と比べて、ずいぶん判り易くなったなという印象に加えて、いままで不足していた部分を言い得たものだと感じました。

契約の席を具体的に漫画で表現しています。従来の一括請負型ですと、交渉の席に着くのは工務店のみです。実際に工事をする専門工事会社や我々設計事務所は幕で隠されています。これが、オープンシステムの場合だと、専門工事会社が交渉のテーブルに着き、建築士はCMrとして建築主側の席についています。

これまで幾度となく、オープンシステムは『建築主が専門工事会社に直接工事を分離して発注する方式です』と説明してきましたが、そう話しているときも、”複雑で新しい考え方なので理解してもらえるだろうか?”という不安がありました。

しかし実際は、思っている以上に心配は無用で、ある程度の理解はすぐしてもらえるようです。むしろ問題は、一括請負方式のほうで、こちらの仕組みこそ、はじめにしっかり説明しなければ違いが判ってもらえないのかと思います。

一番判らなくしているのは、幕で表現されているような、下請けの仕組みです。

以前、リフォームの現場で、建築主が、うちの工事で入ってもらっていた職人さんが○○工務店の現場にも入ってられた、と言われていました。「他の会社の人も、工務店の現場に入ることがあるんだぁ」との感想でした。

多いのは、工務店はほとんどの工事を自分のところの職人でやる、という誤解です。確かに○○工務店と書かれたヘルメットをかぶっているし、話しかけてもあまりしゃべってくれないし、下請けとは判断がつかないようなことがありますが、実際に工事をしているのは別の会社の人の場合が多いのです。

ハウスメーカーの場合はもっと顕著で、地元の工務店が下請けに入ります。この場合、実際に工事をする専門工事会社は、孫請けという立場になります。

ですから我々は、「実際に工事をしているのはどんな現場でも地場の専門工事会社ですから、直接頼んでもなんの問題もありません」と最初に前置きすべきでしょう。それからゆっくりと分離発注の説明へ移行すれば良いと思います。

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